アカデミックの必要性

アカデミックの必要性

バンクシーやオーベイの最近の活動を彼らのホームページで見てみた。
banksy
obey
私が彼らの存在を知ったのは予備校生の時。海外から取り寄せていた美術雑誌に載っていた。彼らには現在まで時おり楽しませてもらってきた。
前回見た時はバンクシー初の映画「イクジット・スルー・ザ・ギフトショップ」の時かな?映画は最高に面白かった。 今までみた、ドキュメンタリーの類の映画で一番良いと思う!今のところも。 その時期には、ホームページでも色々な彼発信の商品が買えた。今日彼のページを見てショッピングのカテゴリーをクリックすると 商品は無くなり、彼の一部の作品を商業目的以外の方はフリーダウンロードしてくれ!的な(感じだと思う)スタイルになっていた。 なぜか? 彼自身と作品の価値が高騰したからだろうな。 ストリートアートの代表である彼への周囲からのバッシングも高まると同時に、現代アートマーケットは彼の獲得に動き出した。彼自身も周囲からそんな事を言われなくても 「やりづらいし、なんにより面白くない。」なんて、思ってた んじゃないかな。 どうやら彼は美大出身らしいしコンセプトやイデオロギーがしっかりしている。 ストリートのスタイルをとり続けてきた彼はこれからも周囲から期待を受けるだろうけど周囲など無視してくれて構わない。忘れた頃にドカンとやってくれ !待ってます。 2013/12/18追記)現在彼のサイトは彼のサインだけがページ上に表示されるだけで、なんら動作しない状況。

世間を振り向かせ、世間が彼を求め始めるとヌルリとかわすバンクシー

 

さて、OBEYさん。 現在のOBEYさんにはなんだか残念な印象を受けた。けど、生きていくには大成功!お金儲けのシステムをがっちり組めてよかったね。羨ましいね。 作品の内容はもうダメですね。活動もだめ。。(関係ないけどオバマ大統領のTシャツの著作権での揉め事は片付いたのかな?) なんでOBEYはこうなったのか?元々OBEYはバンクシーと違い、【目的は有名になること】だったのだろうと推測するしかないのかな。 初期の勢いのあるときは芸術性のあるストリートアートだとおもって観ていた。けど、やはりあくまでグラフィティアーティストだったんだな。
ここで私は思った。 やはり美大は必要だ。 美術教育は必要なんだということ。 ある程度有名になり、コマーシャルアートの気がより強くなって作品が貧弱になるのは悲しい。 有名になるという事は手段であって、目的にしてはいけないんだろうな。

あと、KRINKっていうインクを作った Craig "KR" Costello。KRINK
元々この人もストリート。ただこの人は作風的にも絵の具への情熱が尋常ではなくて自分が欲しい絵の具を作ってしまった人。好きだなこの人。ポロックと同等の【手法】を生み出した作家。