多くの芸術家のバイブル THE ART SPIRIT  

多くの芸術家のバイブル THE ART SPIRIT  

美術や芸術に関しての書籍の中で絶対に外せない本がある。THE ART SPIRIT /ロバート・ヘンライ著
(ロバート・ヘンライは、エドワード・ホッパー マン・レイなんかの先生です) この本はそれなりに古い。1923年に書かれているが、内容は普遍的だ。 アメリカの若手作家の大半は読んできたし、世界中の芸術家に今なお愛されている本。 キース・ヘリング デビットリンチなんかもこの本をバイブルとしているとか。
この本はどんな本かというと、芸術家が読めば、自分の肯定として読める。活力と勇気と涙が湧く。 芸術を勉強したい人が読めば、これ以上の教科書は無いという存在になる。芸術における根幹はこの本で十分に養える。簡単に書いちゃったけどホントにこんな内容よ。
私はアメリカ人と日本人は違う美術感を持っているのでは?と心配していたのだが、この本を読んで大差は無いということがわかった。むしろ芸術における精神性は同じであることを知った。 芸術の精神性についてや、芸術そのものについて書かれた本はいくらでもあるが。それらの本は、ほぼこの THE ART SPIRIT からの引用や、キーワードの変換によって書かれたくだらない本と思えるほどだ。 抜群な本だ。読みやすい文言で書かれているうえに、芸術の真髄を冷静に浮き彫りにしている。「芸術って何?」という質問をしてくる人には、この本をぶつけてやればいいっ! むしろ最低でもこれくらいの芸術における精神論を持っていないと作品に影響するだろうということは明白。 


2011年にようやくこの日本語版が刷られた。 なぜ日本語版がもっと早く作られなかったのかな??今後、日本人アーティストの中でもスタンダードな本として読まれるんだろうね。 自分が通っている美術の学校には、ろくな教授がいない!という生徒さんや、孤独に制作を続けている人や、芸術が不安定になっている人、追い風が欲しい人、そんな人に特にススメたい。 いかに冷静で精神力が強い人でも、一人では指針を見失う事がある。指針を見失っていることに気付けばまだいい方で、大抵はその事にも気付かずに良くない方に行ってしまうものです。 「最近よくないなぁ。。」なんて時にこの本を手にとって欲しいと思う。

しかし、この本には注意点がある!!
それは、すでに芸術をやめた人や、やめようとしている人は絶対に読んではいけない! 理由は簡単、連れ戻されてしまうからだ。